辻井伸行&ATSUSHI初コラボ 被災地へ追悼と希望「癒やしになれば」

[ 2013年3月7日 06:41 ]

辻井伸行(左)の自作曲「それでも、生きてゆく」に詞をつけて歌う「EXILE」のATSUSHI

 「EXILE」のボーカルATSUSHI(32)が、ピアニスト辻井伸行(24)と楽曲で初共演した。辻井の自作曲に、ATSUSHIが詞をつけて歌った「それでも、生きてゆく」が、5月1日にシングルとして発売。今月9日に放送されるNHKの音楽番組「SONGS」に2人が出演し、初披露する。

 同曲は、辻井が東日本大震災の直後に敢行した北米ツアーで演奏していた曲。犠牲者への追悼、被災して大変な思いをしている方々に諦めないでほしい、と思いを込めて作曲した。前半は「追悼」、後半が「希望」をテーマにしており、遠い故郷を思い出させるようなゆったりした曲調だ。

 初めて弾いたのは震災20日後の11年3月31日、米コロラド州での公演。アンコール中に即興で披露すると、約2000人が聴き入り、沈黙の後に大きな拍手がホールを包んだ。辻井は以降の公演で毎回披露しているが、「曲にふさわしい詩を作詞していただける方が現れて“歌”にすることができたら、より多くの被災された方々に届けることができるのでは」と、常々思っていたという。

 昨年末、ATSUSHIが被災地への思いを込めて歌った唱歌「ふるさと」を聴き、「同じ思いを持っていて、彼の優しい歌声と歌唱力はこの作品にピッタリ」と作詞、歌唱を依頼した。

 ♪悲しい事でも つらい事でも 報われる日がくる そう信じている――。ATSUSHIが書いた詞は、まさに辻井の思いを代弁する内容。ATSUSHIは「悲しいメロディーから始まりますが、気付くと前向きなイメージに変わっている、そんな曲。少しでも心を痛めている方々の癒やしになればと思っています」と話している。

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2013年3月7日のニュース