市川団十郎さん死去 勘三郎さんに続き…歌舞伎界に衝撃

[ 2013年2月4日 06:00 ]

死去した歌舞伎俳優の市川団十郎さん

 歌舞伎俳優の市川団十郎(いちかわ・だんじゅうろう、本名堀越夏雄=ほりこし・なつお)さんが3日午後9時59分、肺炎のため、東京都港区の虎の門病院で死去した。66歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取りは未定。昨年12月から肺炎の兆候がみられるとして都内の病院に入院していた。昨年12月に中村勘三郎さん(享年57)を失ったばかりの歌舞伎界。相次ぐ大物の悲報に大きな衝撃が走った。

 団十郎さんの遺体は4日午前0時半ごろ、東京都目黒区の自宅に無言の帰宅をした。その後、歌舞伎俳優の市川染五郎(40)、中村時蔵(57)らが弔問に訪れた。

 団十郎さんは昨年12月18日に「風邪による体調不良」との理由で京都・南座公演を休演。帰京後に、医師から「肺炎の兆候がみられる」と診断され、都内の病院に入院した。

 団十郎さんは海老蔵の「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」で歌舞伎座に出演中の04年5月9日、体調不良を訴えて入院。急性前骨髄球性白血病と診断されていた。以後、入退院を繰り返し、08年には体質改善のために妹で舞踊家の市川紅梅(63)から骨髄移植を受けた。手術で血液型がA型からO型に変わるほどの激しい闘病だったが、舞台を続けていた。

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2013年2月4日のニュース