北野武監督は受賞逃す 韓国映画が初の金獅子賞…ベネチア映画祭

[ 2012年9月9日 07:44 ]

第69回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した韓国映画「ピエタ」のキム・ギドク監督

 イタリアで開催されていた第69回ベネチア国際映画祭の授賞式が8日(日本時間9日)開かれ、最高賞の金獅子賞にキム・ギドク監督の韓国映画「ピエタ」が選ばれた。韓国映画の同賞受賞は初めて。

 日本から出品された北野武監督の「アウトレイジ ビヨンド」は受賞を逃した。

 「ピエタ」は、無慈悲な手段で借金を取り立てる孤独な男と、彼の前に現れた母親と名乗る女の間で起こる激しい愛憎のドラマ。キム監督は2004年、同映画祭で監督賞(「うつせみ」)を受賞している。

 キム監督は授賞式で「アリラン」を歌って喜びを表現。会見では「私は心で映画を撮ってきた。次も心で撮っていきたい」と笑顔で話した。

 その他の主な受賞は次の通り(敬称略)。

 ▽銀獅子賞(監督賞)=ポール・トーマス・アンダーソン(「ザ・マスター」)▽審査員特別賞=「パラダイス・信仰」(ウルリッヒ・ザイドル監督)▽最優秀男優賞=フィリップ・シーモア・ホフマン、ホアキン・フェニックス(「ザ・マスター」)▽最優秀女優賞=ハダス・ヤロン(「穴埋め」)(共同)

続きを表示

2012年9月9日のニュース