田中好子さんめい、難関突破!宝塚音楽学校に合格

[ 2012年3月30日 06:00 ]

宝塚音楽学校に合格し、笑顔を見せる小達はるなさん

 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(岩崎文夫校長)で29日、第100期生の合格発表があった。女優の故夏目雅子さん、故田中好子さんのめいでプロゴルファー小達敏昭(44)の長女はるなさん(16)や、元プロ野球の近鉄や阪神で活躍した太田幸司氏(60)の長女ら40人がタカラジェンヌへの切符を手にした。入学式は4月16日。2年間のバレエや声楽のレッスンを経て宝塚歌劇団入りを目指す。

 歌劇団が創立100周年を迎える2014年4月1日。その初舞台を目指す節目の100期生に、芸能界のサラブレットが合格した。

 東京都渋谷区にある青山学院高等部2年生のはるなさんは、夏目さん、アイドルグループ「キャンディーズ」のメンバーで人気を博した田中さんのめい。また、プロゴルファーである父親譲りの身体能力の持ち主で、小学校時代から陸上の短距離選手として都大会で優勝したり強化選手に選ばれるなど活躍した。

 だが、小学校6年の時に母・郁子さんと見た公演に衝撃を受け、中学1年の時に同校受験を決意。924人が受験し、競争率23・1倍という難関を初挑戦で突破した。1メートル68の長身で男役を志望しており、目標とする先輩に、「瀬奈じゅんさんです」と即答。人気演目「エリザベート」の主演を3度も務め、09年に退団した元月組トップスターを挙げた。

 90年代生まれのため、85年に27歳で急逝した夏目さんと面識はない。それでも、映画「南極物語」(83年)などで活躍した大女優を「偉大な伯母なので、どんな方なのかと思って」と、出演していたNHK大河ドラマ「徳川家康」をこれまで何度もビデオで観賞。電話取材に応じた父・敏昭によると「雅子おばさんのようになりたいと言っていた」という。

 敏昭は、昨年4月に亡くなった義姉の田中さんが「はるなちゃんが合格したら舞台見に行くからね、と約束していた」ことも明かした上で「陸上選手になるかと思ってましたが血筋なのでしょうね」と感慨深げ。有名女優2人のめいという肩書を背負う愛娘に、最後は「プレッシャーになると思いますが一つのバネとして乗り越えてほしい」とエールを送っていた。

 ▼小達一雄氏(厚労省で開かれた、田中好子さんの遺産を元に設立した東日本大震災被災者支援基金の会見に出席) 妻・好子は、めいのはるなを通して宝塚歌劇を見るようになり、ファンになったようです。はるなは、誰からも愛される優しさと気配りを持っていて、好子も非常に可愛がっておりました。くしくも、田中好子“いつもいっしょだよ”基金の発足発表の日に、はるなが宝塚に合格してくれたことを、私以上に喜んでいると思います。

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2012年3月30日のニュース