井筒監督と初タッグ 妻夫木聡 金塊強盗犯に

[ 2012年2月2日 11:31 ]

映画「黄金を抱いて翔べ」で井筒和幸監督(59)が初タッグを組む妻夫木聡

 俳優妻夫木聡(31)と井筒和幸監督(59)が初タッグを組む。映画「黄金を抱いて翔べ」で、高村薫さんの同名小説(90年出版)が原作。ほかに浅野忠信(38)、西田敏行(64)ら豪華キャスト陣がそろった。

 物語は大阪が舞台。銀行地下に保管されている時価180億円の金塊強奪を6人の男たちが計画。実行までの男たちの苦闘やロマンが描かれる。

 先月、クランクイン。過激派や犯罪者の調達屋をしていた主人公役の妻夫木は、ひげをはやして役作り。初の井筒作品ということもあり、力が入っているという。計画に参加するメンバー役で浅野、西田のほか、桐谷健太(31)、溝端淳平(22)、「東方神起」のチャンミン(23)が共演。チャンミンは映画は初出演となる。

 「ヒーローショー」以来の新作となる井筒監督は「“反逆”をテーマに生きる男たちにとって、世界一の労働とは、真の自由とは何か。現代の閉塞(へいそく)感やうっ屈は黄金の前で解放されるのか。この映画を通して見つめたい」と作品に込める思いを説明。「敬愛なる大阪を背景に熱い男たちの生きざまをがっつり描きたい」と意気込んでいる。

 一方、高村さんは「20年も前の小説が井筒監督に再発見され、21世紀を生きる若い俳優さんたちによって登場人物たちがよみがえるなんて、まさに小説家冥利(みょうり)につきる」と映像化を喜んでいる。11月公開予定。

 ▽黄金を抱いて翔べ 大学時代からの友人(浅野)から、金塊強奪計画を持ち掛けられた主人公(妻夫木)。2人は銀行システムエンジニアの青年(桐谷)、自称留学生で国家スパイという裏の顔を持つ男(チャンミン)らを仲間に行動を開始する。原作は高村さんのデビュー作で、90年の日本推理サスペンス大賞を受賞。これまでに約70万部を発売している。

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