88年紅白で最高視聴率!“踊る民踊歌手”岸千恵子さん死去

[ 2011年12月11日 06:00 ]

1988年の紅白歌合戦で熱唱する岸千恵子さん。歌手別の最高視聴率を記録した

 “踊る民踊歌手”として人気を集めた岸千恵子(きし・ちえこ、本名小西チエコ=こにし・ちえこ)さんが9日午後8時30分、急性肺障害のため都内の病院で死去した。69歳。青森県出身。通夜は20日午後6時、葬儀・告別式は21日午前10時45分から、いずれも東京都豊島区南池袋2の20の4、仙行寺沙羅ホール=(電)03(3982)4569=で。喪主は夫小西壮(こにし・つよし)さん。

 7歳で初舞台を踏み「津軽の天才少女」と呼ばれ、50年にデビュー。舞台を跳ね回り、大きな身ぶり手ぶりで歌う独特のスタイルは「揺さぶり民謡」と呼ばれ、86年の「千恵っ子よされ」は民謡歌手では異例の20万枚をセールス。東北弁の親しみやすいキャラクターも愛され、87年にはフジテレビ「笑っていいとも!」にレギュラー出演。翌88年に初出場したNHK紅白歌合戦では「津軽じょんがら節」で歌手別の最高視聴率を記録した。

 92年に膵(すい)臓がんを患ったが、94年に復帰。タレント清水アキラ(57)らにものまねで取り上げられて人気が再燃した。ここ3年ほどは体調がすぐれず、活動を控えていた。今月2日に入院。亡くなる1時間前まで長男と元気に話し、関係者は「見舞っていた人が帰路についてから亡くなった。元気の象徴のような人で、最期まで弱いところを見せたがらなかったのかもしれません」と話した。

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2011年12月11日のニュース