オノ・ヨーコさん避難児童ら激励「世界が思っている」

[ 2011年12月6日 19:20 ]

佐原小学校の児童を抱きしめるオノ・ヨーコさん

 ビートルズのメンバー故ジョン・レノンさんの妻で、芸術家のオノ・ヨーコさん(78)が6日、津波や原発事故で避難した子どもたちが通う福島市の市立佐原小学校を訪れ「悲しみ、つらさを乗り越えようと頑張るみんなを世界が思っている」と励ました。

 オノさんは8日に東京で予定しているレノンさん追悼チャリティーコンサートのために来日。「ニューヨークで福島の子どもたちのことを知り、頑張れと伝えたくて来た」と話した。

 佐原小の全校児童は、原発事故で警戒区域などを抱える福島県南相馬市から避難した30人を含む58人。校舎内の多目的ホールでオノさんが一人一人を抱き締め、贈り物のペンライトの点滅で「アイ・ラブ・ユー」というメッセージを伝えると、子どもたちから笑みがこぼれた。

 児童の「翼をください」の歌に合わせてダンスも披露したオノさん。用意された白い布に筆で「世界祈念」と書き「自分だけこんなことになったと思わないで。世界の愛があなたたちに届くように」と語りかけた。

 避難児童の一人、佐久間遥香さん(12)は「格好いい人だと思った。世界のみんなが応援してくれていることは忘れないようにしたい」。校舎を後にするオノさんに、児童全員が覚え立ての「アイ・ラブ・ユー」のメッセージを送った。

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