石原知事 談志さん惜しむ…「実に不思議な友人だった。残念だ」

[ 2011年11月25日 19:28 ]

記者会見で立川談志さんとの思い出を語る東京都の石原知事

 「憎まれ口をたたき合う、実に不思議な友人だった。残念だ」。東京都の石原慎太郎知事は25日の記者会見で、21日に死去した落語家の立川談志さんとの思い出を感慨深げに語った。

 談志さんから「あにさん」と呼ばれることもあったという石原知事。「たまに会っては憎まれ口をたたき合いながら。それが逆に活力になって支えてきた仲間」という。

 亡くなる数日前に電話で話した。「おまえもそろそろくたばるんだろ」と話し掛けると、電話口で声が出ない談志さんが言い返そうとしたのか「はあはあ」とあえぐ声が聞こえた。「あれが、あの無類の話術家と最後に交わした会話だった」

 談志さんのために書こうと思っていた落語があったという。「そんなことを考えているうちに、あいつ死んじゃった。人間死ぬんだ、いつかは。しゃあないや」としみじみと話した。

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2011年11月25日のニュース