紳助さん引退余波 「冠番組」が消える?出演者トラブルが存続直結

[ 2011年8月28日 07:07 ]

島田紳助さん芸能界引退

 テレビからタレントの名前を付けた冠番組が消える――!?暴力団関係者との関係を理由に元タレントの島田紳助さん(55)が芸能界からの引退を表明した影響で、テレビ関係者の間で「タレントの名前を入れた番組は今後作りにくい」という声が出ている。

 番組名に名前の入ったタレントがトラブルを起こした際、番組自体の存続に直結するためで、「冠番組を持つ」というタレントの夢が実現しにくくなりそうだ。

 紳助さんは関西ローカルも入れると週6本のレギュラー番組があった。そのうち、番組名に名前が入っているのは、TBS「紳助社長のプロデュース大作戦!」と朝日放送の関西ローカル番組「クイズ!紳助くん」。TBSは9月6、13日の放送休止を決定し、「その後の放送に関しては検討中です」としている。しかし、多くのテレビ関係者は「紳助さんの名前は外さざるを得ず、打ち切りとなるのが濃厚だ」とみている。朝日放送は「29日は番組名と内容を変えて放送する」としている。

 一方で、紳助さんの名前が入っていない日本テレビ「行列のできる法律相談所」「人生が変わる1分間の深イイ話」、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」はそのまま継続が決定。フジテレビ「クイズ!ヘキサゴン2」も続行が濃厚になった。

 ある民放関係者は「制作費や広告費の損害もあるが、視聴率を取れる番組をタイトルが理由で終わらせるのは惜しい。それを回避するため、今後は名前を入れないで番組名を作っていくことが増えるだろう」と話している。「いつか冠番組を!」と頑張るタレントに紳助さんの引退が意外な影響を与えそうだ。

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2011年8月28日のニュース