山田洋次監督 被災地の空に「幸福の黄色いハンカチ」

[ 2011年8月22日 06:00 ]

 東日本大震災の津波での集落が失われた岩手県陸前高田市の空に、復興を願う黄色いハンカチが翻った。映画「幸福の黄色いハンカチ」の山田洋次監督(79)らが21日、同映画のファン菅野啓佑さん(69)の自宅跡にハンカチを掲げる丸太の柱を寄贈した。

 津波で自宅を失った菅野さんは震災後、流れ着いた廃材を組み「幸せがくるように」と自宅跡にハンカチを掲げてきた。これに感銘を受けた監督は、その隣に映画と同様の丸太を立てることを提案。地元の被災者らと共に、高さ約6メートルの柱のてっぺんから斜めに張ったロープにハンカチ38枚を掲げた。山田監督は「この映画をつくって良かった」と感激していた。

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2011年8月22日のニュース