忌野清志郎さん “還暦”祝いで伝説のショーが銀幕でよみがえる 

[ 2011年8月18日 11:08 ]

生誕60年を記念し銀幕でよみがえることになった、忌野清志郎さん(写真は04年のナニワ・サリバン・ショー)

 09年に死去したロック歌手の忌野清志郎さん(享年58)が銀幕でよみがえる。

 生誕60年を記念して映画「忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー~感度サイコー!!」が製作され、生前のステージ映像が復活する。30年以上の親交があった俳優の竹中直人(55)や、歌手の山崎まさよし(39)女優の松たか子(34)脚本家の宮藤官九郎(41)ら多彩な顔ぶれが“還暦”を祝うために結集し、出演する。

 故人をしのぶ追悼作品ではなく、あくまで「還暦祝い」が目的。「ナニワ・サリバン・ショー」は米バラエティー番組「エド・サリバン・ショー」をモチーフに01、04、06年に大阪城ホールで開催され、清志郎さんがゲストとアドリブ満載の共演を繰り広げたユニークなショー。映画は、エンターテイナーでもあった清志郎さんを象徴したこのライブを、5年ぶりに開催するというストーリー。歌手の矢野顕子(56)がウグイス嬢役を務めるなど、ライブ当日のドタバタ模様を故人の映像を交えながら演じている。

 「ナニワ…」はこれまで一度も映像や音源がソフト化されたことがなく、製作関係者は「もう一度キヨシローに会いたい、できればおふざけしている姿もというファンの要望にも応えたかった」と話している。

 清志郎さんを敬愛する映像関係者が集まって撮影中で、監督、脚本に個人名はあえて出さない。劇場公開は11月26日。東日本大震災後、反原発ソング「サマータイム・ブルース」など「愛と平和」をテーマにしてきた清志郎さんの音楽人生が再び脚光を浴びているだけに、話題を集めそうだ。

続きを表示

2011年8月18日のニュース