伊原剛志&常盤貴子 日系夫婦役で海外映画主演

[ 2011年8月18日 06:00 ]

伊原剛志が主演したブラジル映画「DIRTY HEARTS」のワンシーン

 俳優の伊原剛志(47)がブラジル映画に主演する。「DIRTY HEARTS」で、女優の常盤貴子(39)と日系ブラジル人夫婦役を演じる。ブラジルでもっとも注目を集めるヴィセンテ・アモリン監督がメガホンを取った。

 伊原は、実在した主人公が自身に似ていたことを知り、オーディションを受けた。監督からも「イメージがピッタリ」と評価された。海外映画はハリウッド作品「硫黄島からの手紙」(06年)と「NINJA」(09年)に続く3作目で初主演。「日本人の役者として日本で公開された時に恥ずかしくない作品にしようと努めてきました」と思いを語っている。

 18日にカナダで開幕する第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門への出品も決まった。監督とともに出席する予定だ。

 03年にブラジルでベストセラーになった史実書が原作。太平洋戦争直後、日本の敗戦を認める「負け組」と敗戦を信じない「勝ち組」の間で死傷者を出すほどの衝突があった日系ブラジル人社会を舞台に、普通に生活していた男が「負け組」の人々を“裏切り者”として暗殺していく物語。妻の視点を通して男の変貌ぶりや夫婦の絆などが描かれる。

 昨年4月からブラジルでロケを行い、同6月にクランクアップ。同国の人気俳優エドワード・モスコビスらと共演した。劇中では伊原がポルトガル語を話すシーンもある。一方、常盤は全編を通して出ずっぱりだが、ナレーション以外はセリフがない異色の役どころとなる。ブラジルでは今年11月に公開。日本公開時期は未定。

 ◆伊原 剛志(いはら・つよし)本名伊原剛。1963年(昭38)11月6日、福岡生まれの大阪育ち。高校卒業後、ジャパンアクションクラブに所属。83年に舞台「真夜中のパーティー」でデビュー。96年、NHK「ふたりっ子」に出演。

 ◆常盤 貴子(ときわ・たかこ)1972年(昭47)4月30日、神奈川県生まれ。関東学院女子短大在学中に芸能界入り。93年、フジテレビ「悪魔のKISS」でデビュー。海外映画は、99年の香港作品「もういちど逢いたくて~星月童話~」などに続いて4作目。

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