「BIGBANG」 約束の来日ツアー決行

[ 2011年5月12日 06:00 ]

公演前にツアーへの意気込みを語ったBIGBANG。左からT.O.P、V.I、SOL、G-DRAGON、D-LITE

 韓国の人気グループ「BIGBANG」が11日、大阪城ホール(大阪市中央区)で来日公演を行った。東日本大震災後、韓流アーティストでは初の来日ツアー。韓国人観光客が激減する中、メンバーは「自分たちが日本にいることで安全だと伝えたい」とツアー敢行の理由を説明。「チャンスがあれば被災地へ行きたい」と強い思いも明かした。

 震災から2カ月を迎えたこの日。ステージでV.I(20)が「韓国からここに来るまでいろいろ大変でしたが、コンサートをする約束を守るために来ました」とあいさつすると、9000人が大歓声を上げた。トークには「ほんまに!」など覚えたての大阪弁を織り交ぜ、新アルバム「BIGBANG2」の収録曲やヒット曲「ガラガラGO!!」など24曲を歌った。

 震災後、所属事務所に韓国のファン7500人から訪日を反対する署名が届いた。それでもメンバーは「昨年の来日ツアーで“また来る”と言った約束を守りたい」とツアーを決行。来日後には韓国へ向けたインターネット番組で、リーダーのG―DRAGON(22)が「日本は安全です。心配しないでほしい」と呼び掛けた。

 公演前に取材に応じたG―DRAGONは「日本に来てみたら何も問題はなかった。自分たちがいることで安全だと分かってほしい」とツアー決行の理由を説明。日本政府観光局の発表によれば、3月の韓国人観光客は約9万人で前年同月比でほぼ半減。「ニュースだけ見るのではなく直接来て確認するのも良い方法。日本と韓国は近い国だし、力を合わせて復興への道を歩まなければならない」と、来日してあらためて実感した思いを明かした。

 ツアータイトルは「LOVE&HOPE」。「苦難を抱えてる人たちにエネルギーや希望のメッセージを伝えたい」との思い。G―DRAGONは「被災地のファンから手紙をもらって、避難所でつらい生活をしている方がいることを知っている。時間とチャンスがあれば被災地にも行きたい」と“約束”した。

続きを表示

2011年5月12日のニュース