若村麻由美　感動「だから私は決めた　あなたの手を放さないでいようと」

　女優の若村麻由美（４４）、萬田久子（５２）、俳優の綾野剛（２９）が２６日、東京・新宿の文芸社で行われたテレビ朝日と文芸社の共同企画「第１０回文芸社ドラマスペシャル　あの海を忘れない～若年性アルツハイマー病を支えて」の制作発表会に出席した。

　文芸社から出版された小説をテレビ朝日がドラマ化するもので、０２年に始まって以来今年で１０作目。今年は若年性アルツハイマー病をテーマにした山本陽子原作の「さいはてたい」が選ばれた。

　若村が演じたのは１２歳年下の彼氏・堺仁（綾野）との、結婚を間近に控えた４１歳の高橋響子役。しかし挙式直前に仁の５３歳になる母・睦美（萬田）が、若年性アルツハイマー病にかかっていることが分かり、仁は響子を思いやって別れる。だが詳しい事情を知った響子は、ある決意を胸に再び仁の前に現れるのだった。

　若村は「本当にいいお話だと感じた。ドラマの中の“あなたは、私の愛する人を産んで育てた人。私の愛する人の愛する人。だから私は決めた、あなたの手を放さないでいようと”というセリフが印象的。他人の私がどう関わっていくのかが難しかった」と振り返った。

　互いが互いを思いやる三者三様の“心のトライアングル”を描いた大人のラブストーリー。昨今のドラマとはひと味違った心温まる内容に仕上がっている。ドラマ「あの海を忘れない」は２月６日（日）午後２時から、テレビ朝日系列２４局で放送される。

　またこの日は綾野の２９回目の誕生日。共演した２人の女優からお祝いの花束がプレゼントされると、満面笑みで喜びを表していた。