光代夫人「したいことをしているあの人が好き」

[ 2011年1月22日 06:00 ]

間寛平アースマラソン

 ゴール後、光代夫人(53)は見守っていたNGKの客席からステージ上に呼ばれ、「兄さん、奥さんをしっかり抱きしめてあげてください!」と寛平に抱擁を促したはずのさんまにハグされて喜びを分かち合った。

 笑顔の裏でスポニチ本紙の取材には、昨年1月4日、トルコでの精密検査で前立腺がんが判明した際の苦悩を明かした。診断結果は夫人だけが聞いていたため、「ショックより、本人にどう伝えるかを悩んだ」という。医師に相談すると、ホルモン療法を受けながら走れることが分かった。同8日夜、イスタンブールのホテルで伝えた。

 「寛ちゃん、もし病気でも走り続ける?」

 「俺は病気でも走りたい」

 「よかったな、あんたは幸せな人やで。がんやけど走れるんやて」

 走れるという言葉に、寛平はまず「よかったあ」と一言。その後、「俺死なへんか?」と不安げな表情を見せたが、夫人は「絶対死なへん」と大きくうなずいた。

 2人でつかんだゴール。夫人は「あの人はまた何かすると思う。でも、したいことをしてるあの人を見てるのが好き」。仲間の祝福を受ける夫の姿を温かく見つめた。

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2011年1月22日のニュース