沈黙破った酒井法子「いいことは何もありませんでした」

[ 2010年12月26日 09:31 ]

 元女優の酒井法子(39)が25日放送されたTBSの情報番組「情報7days・ニュースキャスター2010…ニュース・芸能総決算&あの事件の真相SP」(後6・55)で、事前に録画されたインタビュー映像が放映された。

 自叙伝「贖罪(しょくざい)」(朝日新聞出版)のPRをかねて、事件当時をふり返ったもので、薬物の怖さを伝えるために沈黙を破りインタビューに答えた酒井は、まずは「ファンのみなさまを失望させてしまい、心からおわび申し上げます。申しわけございませんでした」と謝罪した。

 本を書いた理由について、「執行猶予中の身ですが、今まで支えてくださったファンのみなさまにおわびしなければならない。酒井法子として生きていくには事件の事はつねにつきまとう」とファンへの謝罪の場として著書を選んだという。

 番組では6日間の謎の失踪について「どうして現場から逃げたのか」「行動の詳細」についてふり返った。失踪した理由について「夫が捕まって、混乱してしまった。当初は逃げるというよりすごく怖かった。不安だった。考える時間がほしかった」と説明。しかし、VTRを交えながら、携帯電話から居場所が特定されないようにしたことなどが細かく明らかにされた。

 スタジオ内が暑いのか時々、顔や首のまわりの汗を拭きながらインタビューに答える酒井。なぜ薬物を使用したのかという問いには「使用したのは自分自身なので責められるべきなのは私自身」としながらも「きっかけは、夫に勧められて」と話した。

 さらに「(夫と)薬物を一緒に使用する事で、秘密を共有しているような、絆を持っているという錯覚を起こしていた」と説明。しかし、今となってみると「いいことは何もありませんでした」と反省している様子だった。

 離婚を決めた理由については、「私たち夫婦は弱い人間だと分かり、一度は支え合ってがんばろうと思いましたが、それもうまくいかなかった。今はお互いが確実に更生して薬物を断ちきり生活を立て直すことが大切と思った」と語った。

 芸能界の復帰については、「今は考えさせてもらえる立場にない」としながらも、今後どう生きていくかで「自問自答しながら、前向きに人が喜んでくれること、人のためになれることが見つけていければいい」と自分ができることについて模索中だという。

 薬物の怖さを伝えるために出演を決断したというが、その恐怖についてはほとんど触れず、自身の行動について後悔の念が大半を占めていたようだ。

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2010年12月26日のニュース