海老蔵「思い出せない」…立証難航、年内決着も

[ 2010年12月24日 06:00 ]

退院後、初めて外出した市川海老蔵と妻の小林麻央

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が殴られ重傷を負った事件で、警視庁の捜査員とみられる男女が23日午後、都内の海老蔵宅を訪れた。約6時間半にわたって滞在し、海老蔵からあらためて事件の詳しい経緯を聴いたとみられる。

 7日の退院後、海老蔵への聴取はこの日で8日目になる。捜査関係者によると、最近になって海老蔵は「事件の日のことをよく思い出せない」と話しており、複数に殴られたとする事件の詳細を立証するのが難しい状況になっているという。
 これにより一転して動きが出てきたのが、海老蔵への傷害容疑で逮捕された伊藤リオン容疑者(27)ら相手側グループとの水面下での話し合いだ。
 伊藤容疑者の弁護士も、海老蔵に殴られたと主張する不良グループの元リーダー(29)の弁護士も、いずれも海老蔵側の深澤直之弁護士と面識がある間柄。事件についての双方の主張に食い違いは残ったままだが、捜査関係者によれば双方とも「騒動を早めに収束させたい」との思いは共通しているという。
 22日には深澤弁護士が海老蔵宅を初めて訪問。本人の意向を直接確認した結果、長期化回避の方針へ一気に傾いたとみられ、年内決着の可能性が出てきた。
 東京地検元公安部長の若狭勝弁護士は「問題は示談の内容。海老蔵さんが伊藤容疑者をどれだけ許すかが問題となってくる」と指摘。「海老蔵さんが示談に、処罰を軽くしてほしいと盛り込めば伊藤容疑者は罰金刑で済む可能性もある」という。

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2010年12月24日のニュース