NHK「龍馬伝」に激震!外国人俳優が大麻汚染

[ 2010年11月4日 06:00 ]

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」に出演したカナダ人俳優が、大麻取締法違反容疑で逮捕、起訴されていたことが3日、分かった。大河ドラマの放送中に出演者に逮捕者が出たのは20年ぶり。この俳優は龍馬暗殺につながる重要な場面に出演しており、NHKは6日放送の再放送でも出演シーンを削除しない方針。龍馬をピンチに追いやった役だけでなく、実際にもドラマに水を差した格好だ。

 逮捕されたのは10月31日放送回分に出演したキャスピ・トロイ・アレクサンダー被告(37)。9月10日、神奈川県鎌倉市由比ガ浜4丁目のアパート自室で炊飯器の中に乾燥大麻を所持したとして、神奈川県警に現行犯逮捕された。都内の外国人専門のタレント事務所に登録しており、ドラマなどに出演していた。
 NHKによると、同被告は「龍馬伝」で、長崎で武士に斬り殺された英国人船員役で出演した。歴史上で「イカルス号事件」と呼ばれ、海援隊の隊士に嫌疑がかかったため、龍馬が目指す大政奉還への動きが2カ月ほど遅れたともいわれる事件。龍馬は幕府側にさらににらまれることになり、最終回(今月28日放送)の龍馬暗殺へ向かう重要なシーンだ。撮影は8月に終了していた。
 NHKによると、放送後に届いた視聴者のメールで、同被告が逮捕、起訴されたことを知ったという。演じた役は名もない端役であったことに加え、シーン自体は重要だったため、6日の再放送ではカットせずに、出演者の字幕からのみ氏名を削除する。毎年恒例の年末ダイジェスト版には、同被告の出演シーンは入れる予定がなかったという。
 NHKは今回の逮捕、起訴について「放送後に初めて知りました。この件について特にコメントはありません」としたものの、最後のクライマックスに水を差された形。龍馬の「困ったもんぜよ」のセリフが聞こえてきそうだ。

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2010年11月4日のニュース