新生歌舞伎座はバリアフリー 人間国宝ら出席し起工式

[ 2010年10月28日 11:13 ]

歌舞伎俳優の中村芝翫(前列右から4人目)らが出席して行われた、新しい歌舞伎座の起工式

 ことし4月に一時閉館し、2013年春に新しい劇場として生まれ変わる歌舞伎座(東京・銀座)の起工式が、28日行われた。

 純日本風の外観で親しまれたこれまでの建物は既に解体され、更地に。起工式会場には、再利用される予定の旧劇場の装飾品などが展示され、興行を運営する松竹の大谷信義会長や、人間国宝の歌舞伎俳優中村芝翫らが出席。芝翫は、あいさつで「歌舞伎座が新しい一歩を踏み出し、深い感銘と期待に胸が高鳴る思いだ。完成の暁には素晴らしい舞台をお目に掛けられるよう、一生芸道に精進したい」と述べた。

 新しい歌舞伎座は、地上29階建てのオフィスビルを併設。松竹はバリアフリー化を進めるほか、展示会も開催できる「ギャラリー」などを設け、歌舞伎を広く発信する拠点として整備する考えだ。

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2010年10月28日のニュース