フミヤPV 主題歌歌う映画“続編”として制作

[ 2010年8月16日 06:00 ]

新潟県小千谷市でPV撮影を行った藤井フミヤ(左)と高良健吾

 歌手の藤井フミヤ(48)の新曲「今、君に言っておこう」(9月22日発売)のPVが、映画「おにいちゃんのハナビ」(監督国本雅広、9月25日公開)の“続編”として製作された。同曲が同映画の主題歌という縁で実現した企画。PVには映画で主演を務めた高良健吾(22)が出演。国本監督が演出を務め、物語の舞台となった新潟県小千谷市でロケが行われた。

 映画スタッフがPVの構成や撮影、編集など完成までの全工程を手掛け、“続編”として製作するという新たな試みが仕掛けられる。
 映画は人々が資金を出し合って成人や誕生祝い、供養などのために花火を打ち上げる小千谷市の片貝まつりが題材。病気で亡くなった妹のために、兄が花火を打ち上げようと決意し、資金作りのための新聞配達や花火作りの作業を通して成長していく姿を描く。
 この物語に合わせて、フミヤは同曲を書き下ろし。作品を見たところ「ハンカチが手放せなかった」と話すほど感動。自身が出演したTBSドラマ「時間ですよ」(1989年)で助監督だった国本氏と知り合いという縁もあり、PVと映画のコラボレーションを提案した。
 映画側もオファーを快諾。“国本組”が全面協力し、高良も出演することになった。初めてPVを手掛けた国本氏は「フミヤさんの他の作品のPVを見て研究した」という。
 PVは物語性を持たせるため通常より長めの6分31秒。舞台は映画の物語の1年後で、主人公が妹のために花火を再び上げようと、新聞配達を続けながら強く生きる姿が描かれる。
 ロケは7月下旬に行われ、小千谷市の田園風景をバックに歌唱シーンなどを撮影したフミヤは「劇中の風景が故郷(福岡県久留米市)と重なって、ぜひPVに取り入れたいと思った。今を大切に生きようというメッセージが伝われば」と説明。熊本市出身の高良には「同じ九州で縁を感じる。今後を見守り続ける高良ウオッチャーになりたい」とエールを送った。一方、高良は「昔からテレビで見ていたフミヤさんのPVに出られるなんて」と喜んでいる。

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2010年8月16日のニュース