イケメン像に別れ!?浅野忠信“全裸でいいのだ”

[ 2010年8月3日 06:00 ]

「これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫」制作発表で、そろって“シェー”のポーズで盛り上がる(左から)佐藤英明監督、阿部力、堀北真希、浅野忠信、いしだあゆみ、武居俊樹

 08年8月に亡くなった漫画家の赤塚不二夫さん(享年72)の生きざまを映画化した「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」(監督佐藤英明)の製作発表が2日、都内で行われた。この日は赤塚さんの三回忌。赤塚さん役の浅野忠信(36)、堀北真希(21)らが人気キャラクター「イヤミ」の「シェー」のポーズを披露した。

 赤塚さんを演じる浅野は七三分け、ド派手な衣装で登場。東映の配給作品は、過酷な登山を体験した09年の「劔岳 点の記」以来となり「前回はまじめな役柄だったのに、今回は逆。戸惑いもあったが、最近は羞恥(しゅうち)心も無くなり、ここ3日は全裸でいたけど気にしなくなった」と先月4日から始まった撮影を楽しんでいる。
 同作は35年にわたって連れ添った元編集者、武居俊樹氏の目線から赤塚さんを描いたもの。「おそ松くん」「天才バカボン」などを生み出した破天荒な生きざまを浅野が体現する。
 浅野は赤塚さんの大ファンといい「漫画も好きだけど、笑顔からにじみ出てくるものが好き。顔写真を引き伸ばしてポスターにしたくらい。住所を調べて尋ねようとしたこともあった」と明かし、あこがれの人を演じることについて「ある種の強い思いが天国の先生に届いたのかなあ」と話した。
 撮影現場では「シェー」を延べ100回以上連発し、ギャグに生きた“巨匠”が乗り移ったようだ。イケメンのイメージを投げ捨て、股間に白鳥の頭を付けたバレリーナ姿や、クマのぬいぐるみで前だけを隠した全裸姿を披露している。武居氏は「晩年の先生の顔はお酒でふやけていたけど、出会った頃はイケメンだったなあ」と目を細めた。
 くしくもこの日は、赤塚さんの三回忌。天国へ向けて「シェー」のポーズを送った浅野は「先生の役を演じて毎日思っているのが、武居さんにも分からない先生の気持ちに近づけていることがうれしくて感謝している」としみじみ話した。来年初夏公開予定。

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2010年8月3日のニュース