作曲家・吉岡治さん名曲の数々を後世に…

[ 2010年5月25日 06:00 ]

吉岡治さんの祭壇

 17日に心筋梗塞(こうそく)のため76歳で死去した戦後を代表する作詞家、吉岡治(よしおか・おさむ)さんの通夜が24日、東京・築地本願寺第二伝道会館でしめやかに営まれた。吉岡さん作のヒット曲「天城越え」を歌った石川さゆり(52)ら、数多くの歌手が参列。石川は「気持ちの整理がいまだにつかず、“悲しい”という思いまで到達していません」と声を詰まらせた。

 会場には石川さゆりや「細雪」の五木ひろし(62)ら、吉岡さんの作品を歌い上げた多くの歌手が最後の別れに駆けつけた。
 18日に吉岡さんの事務所で遺体と対面し、傍らで4時間泣き通した石川は、1週間が経過しても「気持ちの整理がつかない」と憔悴(しょうすい)しきった表情。名曲「天城越え」を手渡された当時を振り返り「どう歌ったらいいか悩んだが“好きに歌っていいよ”と言われ、開き直ってやるしかないと決心が固まったことを思い出す」と話した。
 五木は「寂しさと同時に、少しでも自分が長く頑張って歌い続けていかないと、という気持ちで手を合わせた」と悲しみをこらえて語った。
 会場では都はるみ「大阪しぐれ」(80年)、瀬川瑛子「命くれない」(86年)、千賀かほる「真夜中のギター」(69年)など、吉岡さんの数々の作品が流された。棺には日頃使っていた原稿用紙と万年筆、愛用していたハンチング帽2つのほか、幼くして母を亡くした体験から人一倍家族思いだったという吉岡さんらしく、家族との思い出の写真が納められた。
 祭壇の遺影は06年夏、長野県軽井沢町の別荘で撮影したもの。03年受章した紫綬褒章のメダルと賞状、89年「好色一代女」で受賞した日本レコード大賞作詞賞の盾などが周囲に飾られた。
 いたずらっぽいチャーミングな性格と、いつも周囲の人間にさりげない気遣いを忘れない人柄を物語るように、約500人もの弔問客。供花も坂本冬美(43)や細川たかし(59)、藤あや子(49)らから約300基寄せられた。

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