大川栄策、スポニチプラザで吉岡さんの思い出語る

[ 2010年5月21日 06:00 ]

スポニチプラザを訪れた歌手の大川栄策

 歌手の大川栄策(61)が20日、新曲「あの日の君を恋うる歌」のキャンペーンでスポニチプラザ大阪を訪れ、17日に亡くなった代表曲「さざんかの宿」の作詞家・吉岡治さん(76)との思い出などを語った。

 「びっくりしました。訃報(ふほう)は公演先の福知山(京都)で聞きました」と大川。82年に発売された吉岡さん作詞「さざんかの宿」は180万枚の大ヒットになり、NHK紅白歌合戦出場も果たす自らの出世作となった。
 「当時はカーステレオがブームで、カバー曲の歌手としてテープがよく売れて十分な稼ぎがあったけれど、どうしてもオリジナルのヒット曲が欲しかった。それで都はるみさんの『みちのく風の宿』のような作品を書いてほしくて吉岡先生にお願いしました」
 レコーディングに際して注文をあまりつけない吉岡さんだが「『大人のラブソング。女の熱い情熱を歌ってくれ』と言われました。先生とボクとの相思相愛で生まれた作品でした」。作曲の市川さんからは「真剣で命のやりとりをする覚悟で歌いなさい」と言われたという。
 「さざんかの宿」はデビュー33作目だったが、新曲「あの日の君を恋うる歌」は88作目。「おめでたい数字。純愛がテーマで、7年ぶりの水木れいじさんの作詞」。歌謡界の大恩人・吉岡さんの追悼のためにも「ぜひヒットさせたい」と表情を引き締めた。

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2010年5月21日のニュース