25周年のコシノさん感無量 人民大会堂でショー開催

[ 2010年5月15日 22:34 ]

 ファッションショーの開催などで数多く中国を訪れてきた日本の著名デザイナー、コシノジュンコさんが、北京で初めてショーを行ってから25周年となる15日夜、国会議事堂に相当する北京の人民大会堂でショーを開いた。

 人民大会堂ではイベントが開かれることもあるが、ファッションショーは珍しい。コシノさんは「長いこと、こんなに感動したことはなかった。中国のファッション業界も大きく発展した」と感無量な様子であいさつした。
 ショーには日中のファッション関係者ら約200人が招待され、緑や青など色鮮やかな衣装をまとったモデルらのショーに見入った。古代中国風の衣装も見られた。
 ファッション界の「草分け」を目指してきたコシノさんは、軍事政権下のミャンマーや、社会主義国のキューバ、ベトナムなどの国でショーを開いており、その原点ともいえるのが1985年5月15日に北京のホテルで開いたショー。当時の中国にはモデルを職業とする人はおらず、観客に鮮烈な印象を与えた。
 85年のショー開催に尽力した故胡耀邦・元共産党総書記の妻、李昭さんは「25年前のショーは私を含め大勢の中国人にとって忘れられません」とのメッセージを寄せた。(共同)

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2010年5月15日のニュース