ユーミン宣言「私は引退しない。あと30年」

[ 2010年2月5日 06:00 ]

30年目となった恒例苗場ライブで熱唱する松任谷由実

 ポップス界の女王、松任谷由実(56)の冬の恒例ライブ「SURF&SNOW in Naeba」が4日、新潟県の苗場プリンスホテルで開幕した。81年のスタートから30年目の記念公演。ライブと同じ81年生まれの横綱・朝青龍とは昨年夏に対談。突然の引退表明に「憎めない、チャーミングな人だった。まだ勝負するって気持ちはあったはず」と無念な思いを代弁した。

 30年以上にわたってポップス界をけん引してきたユーミン。若貴ブーム後の相撲界を引っ張ってきた朝青龍の引退表明に「横綱はいつか引退しなければならない。アスリートにはみんな引退があるから…」と話し、頂点にいる者だからこそ自ら決断しなければならない宿命を実感していた。
 「朝青龍引退」のニュースを耳にしたのは最終リハーサルに入る直前の午後3時すぎ。玉ノ井親方(元大関・栃東)と親交があるなど相撲好きで、横綱とは昨年8月に一般紙の対談企画で対面した仲。本番前、取材陣の質問に「チャーミングな人だなあと思った。憎めない感じでね」と印象を語った。
 対談で横綱に尋ねたのが「引退後の生き方」だったという。「あれだけの人だから、その後の人生について聞いてみたくなってね。すると“あんた引退、引退ってよう言うねえ”と言われちゃって。にこやかだったけど、触れられたくない感じだった」と振り返った。
 そして、その時の様子を踏まえ「辞められても素晴らしい成績は残るし、モンゴルへ帰っても豊かな人生を歩まれると思いますが、まだ勝負するって気持ちがおありだったとは思います」と気遣った。
 自身の今後については「2012年で引退なんて書かれた時もあったわね」と大笑い。「でも私は引退しませんよ。そりゃあ活動の形態は変わっていくと思うけどやり続けます!苗場はこれからさらに30年はやろうと思います」と宣言した。
 言葉通り、この日のステージも元気いっぱい。30年で最長の3時間近くにわたり、新曲「ダンスのように抱き寄せたい」など過去最多の26曲を歌唱。本編ラストの名曲「BLIZZARD」はまさに“結びの大一番”と言える熱演だった。

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2010年2月5日のニュース