ヒステリー現象?人気俳優の死でワクチンに殺到 

[ 2010年1月10日 08:25 ]

 ルーマニアで人気男性俳優が新型インフルエンザに感染して死亡したことをきっかけに、首都ブカレストでは週末の9日、ワクチン接種を求める多数の市民らが病院に押し寄せる騒ぎとなった。

 現地報道によると、この俳優(37)は昨年末から入院していたが、5日に死亡した。
 ルーマニアの新型インフルエンザ感染による死者は80人を超え、ワクチン接種のキャンペーンも展開された。しかし、医療設備の不備に加えて国民の関心も低く、接種率は1%以下だったという。
 病院側は「俳優の死で、人々はワクチンを接種していない危険性に気づいた」とコメント。一方、同国の心理学者は「一種のヒステリー現象だ」と述べ、冷静な対応を呼び掛けた。(共同)

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2010年1月10日のニュース