みんなに止められましたが89歳・森光子飛んだ~!

[ 2010年1月9日 06:00 ]

 森光子(89)と滝沢秀明(27)が共演する舞台「新春 人生革命」が8日、東京・丸の内の帝国劇場で開幕した。森はゴンドラに乗る形で客席上空約7メートルを飛ぶフライングを実現させたほか、かぐや姫や千手観音風の衣装など“10変化”にも挑戦。今年5月で90歳を迎えるとは思えない軽やかな演技とチャレンジ精神で観客を魅了した。

 森はオープニングにいきなりフライングで登場。客席約7メートルの高さから、舞台「放浪記」のセリフの一部と新年のあいさつを披露する演出で観客を驚かせた。
 昨年9月の会見で「大いに興味があります」と話していたフライング。ジェットコースターなど「高いところが大好き」で、体にベルトを着ける形で宙を舞うことを希望したが、周囲が制止。コンピューター制御されたゴンドラで森流フライングを実現させた。
 公演後の会見でも、滝沢が「僕は止めたんですけど、森さんの強いご希望で…」と心配するのをよそに、「怖いでしょと皆さんおっしゃるけど、平~気!向こう側を見るとちょっとゾッとしますけど」と満面の笑み。さらに「練習なんかしませんよ。ぶっつけ!」と力強く話し、ベルトによるフライングも「いつかやってみたい」とあきらめていない様子だった。
 ほかに、10着の衣装の“早着替え”にも挑戦。白いエプロン姿を振り返って「メイドみたいだったでしょ」とはにかみ、体の前にスクリーンを置いて映像で披露したセーラー服姿には「自信ありますよ」と笑わせるなど、いたずらっぽさも見せた。
 舞台は約3時間。森の自叙伝「人生はロングラン」をもとに、ジャニー喜多川氏が作・構成・演出を担当。舞台「放浪記」と「桜月記」の名シーンが再現され、森が主題歌「人生革命」など8曲を歌う。
 映画「川の流れのように」以来10年ぶり共演の滝沢は「森さんはやっぱり演技がうまい」と感想。森も「(滝沢は)成長してみんなに優しさをあげている。後輩のみならず異性にも」と笑顔で話した。この日の公演には東山紀之(43)、堂本光一(31)らが来場した。2月6日まで。

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2010年1月9日のニュース