「高校三年生」「ハクション大魔王」の作詞家死去

[ 2009年11月24日 12:36 ]

 「高校三年生」「高原列車は行く」などのヒット曲で知られる作詞家の丘灯至夫(おか・としお、本名西山安吉=にしやま・やすきち)さんが24日午前4時2分、腎不全のため、東京都千代田区の病院で死去した。92歳。福島県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。喪主は妻ノブヨさん。

 詩人西条八十に師事。戦後、新聞社で働く傍ら、1949年に日本コロムビアの専属作詞家となり「高原列車は行く」「東京のバスガール」などの歌謡曲を次々に発表し、ヒットさせた。
 作曲家の古関裕而さん、遠藤実さんとのコンビで活躍し、63年には舟木一夫の「高校三年生」で日本レコード大賞作詩賞を受賞。歌謡曲だけでなく「みなしごハッチ」「ハクション大魔王」などアニメの主題歌、童謡も幅広く手掛け、親しみやすい歌詞で人気を博した。
 88年、勲四等瑞宝章を受章。故郷の福島県小野町に記念館がある。

 ▼舟木一夫の話 「高校三年生」の生みの親(作曲は昨年12月に死去した遠藤実さん)が相次いで亡くなられてドラ息子だけが残っちゃいました。青春時代、丘、遠藤両先生にたくさんのヒット曲をいただいて育ちましたから、何だか自分の育ての親を失ったような気持ちです。この先も丘先生の作品群を大切に歌い続けていきたいと思います。

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2009年11月24日のニュース