東方神起が秘けつ伝授!「韓国の森進一」日本進出

[ 2009年8月18日 06:00 ]

56歳での日本デビューを発表した韓国の「歌謡王」テ・ジナ(右から2人目)。左から大城正一社長、浜圭介氏、松本一起氏

 韓国で「歌謡王」と呼ばれる国民的歌手テ・ジナ(56)が17日、ソウル市内のホテルで記者会見し、日本デビューを発表した。日本では、競走馬のダイワメジャーなど「ダイワ」の冠名で知られる馬主「大和商事」の大城正一社長(63)が新設した事務所の所属となる。芸能界進出となる大城社長は「音楽界のダービーを獲れたら」と力が入っている。

 皐月賞馬ダイワメジャーのほか、歴史的名牝馬ダイワスカーレットなどでおなじみの「ダイワ」。先月7日には芸能事務所「オフィスDAIWA」(本社東京都港区、大城正一社長)を設立し、数々の名馬にひけをとらない実績を持つ名歌手を韓国から送り出すことになった。
 テ・ジナは1973年のデビュー以降、韓国で日本レコード大賞に当たる「KBS歌謡大賞」などの音楽賞を20年間受賞し続けている大物。トロット(日本でいう歌謡曲)の代表的歌手で、独特のハスキーボイスから「韓国の森進一」と呼ばれる。森の曲「冬の旅」が「私の一番好きな歌」と明かすほどのファンでもある。

 日本デビュー第1弾は19日に発売するシングル「すまない」(作詞松本一起、作曲浜圭介)。「舟唄」などで知られる浜氏とは91年に出会い、日本に進出する計画もあったが、本国での活動が忙しく断念。18年たった昨年夏、共通の知人である大城社長を通じて再び盛り上がり、「年齢的にも今しかない」という本人の熱い思いで実現する。

 日本で活躍中の韓国人グループ「東方神起」とは、次男の歌手イル(25)が親しく「日本で成功する秘けつを教えてもらっている。何より日本語をしゃべれることが大事」と特訓中。ソウル市内の自宅には157個のトロフィーが並ぶが「新人のつもりで頑張る」と、9月いっぱいで韓国でのレギュラー番組を降り、単身来日してキャンペーンに打ち込むという。

 大城社長は「夢は東京競馬場か中山競馬場で歌えるような歌手になることかな。音楽界のダービーのような賞を獲れて、いつか有馬記念(NHK紅白歌合戦)に出たいね」とほほ笑んだ。

 ≪「東方神起やBIGBANGに負けない」≫日本でのバックアップ態勢は強力だ。大手芸能事務所や制作会社をはじめ、文化放送や有線放送、在日韓国商工会議所連合会がファンクラブの発足を支援。56歳での挑戦を、ゴルフ全英オープンでのトム・ワトソンの活躍に例え、テも「若い東方神起やBIGBANGに負けない活躍をしたい」と意気込んでいる。

 ◆テ・ジナ 本名チョ・バンホン。1953年4月5日、韓国生まれの56歳。89年にKBS歌謡大賞の10大歌手賞を獲得してから音楽賞の常連。代表曲に「オッキョンイ」など。原色のネクタイを直接、首に巻いて、その上からシャツを着る奇抜なファッションがトレードマーク。趣味はボウリング、ゴルフ。1メートル71、68キロ、血液型B。

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