シャンソン歌手の高英男さんが死去

[ 2009年5月5日 06:00 ]

ステージで歌う高英男さん=92年9月、東京・中野サンプラザ

 日本シャンソン界の草分けで「雪の降る町を」の歌唱で知られる、高英男(こう・ひでお、本名・吉田英男=よしだ・ひでお)さんが4日午前9時40分、肺炎のため千葉市内の病院で死去した。90歳。サハリン(樺太)生まれ。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主はめい吉田隆子(よしだ・たかこ)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 36年に初舞台を踏み、51年にパリへ留学。翌年帰国し、日本人として初めて「愛の賛歌」を披露。デビュー曲「枯葉」や「雪の降る町を」をヒットさせ、シャンソンを大衆音楽として定着させた。日本人の男性シャンソン歌手第1号と呼ばれ、NHK紅白歌合戦にも7回出場。89年に紫綬褒章を受章している。

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2009年5月5日のニュース