クリーンなカウス「これは大阪府警への挑戦状」

[ 2009年4月7日 06:00 ]

「個人的なトラブルは一切ない」のに脅迫状が届いたことを受けて会見する中田カウス

 今月3日、自宅に脅迫文が郵送された漫才コンビ「中田カウス・ボタン」の中田カウス(59)が6日、大阪市中央区の吉本興業で会見した。送りつけられた脅迫文には、カウス以外に同社の役員にも危害を加えるとの内容があり、カウスは「企業脅迫で大阪府警への挑戦状としか思えない」と憤りをあらわにした。

 脅迫を受けたカウスはこの日、なんばグランド花月(NGK)の舞台に予定通り出演。相方ボタンの“愛人”の住所をばらすネタを披露した際、ボタンが「そんなん言うたら、お手紙が届くやないの」と嘆くと「今は、お手紙が問題になっているから、手紙ネタはアカン」とさっそく笑いにした。それでも、事件をネタにしたのは舞台の上のみ。終演後に臨んだ会見では「単なるいたずらでは終わらない」とストレートに怒りを表した。
 脅迫文には吉野伊佐男会長と大崎洋社長の名前も記されており「僕のことだけでなく、会社のトップの名前も入っていて企業脅迫だ」と憤慨。さらに「1日も早い事件の解決を祈っています」と犯人逮捕を切望した。カウスに先立って会見した同社の若林正裕常務(57)も「犯人逮捕と厳重なる処罰を望みます」と強い口調だ。
 カウスは1月9日、大阪市内の路上で自家用車に乗車中、金属バットを持った男に襲撃されて負傷。さらに翌10日にはNGKに「今後も中田を出演させる気なら、昨日のようなことではすまへんで」という電話もかかっていた。今回の脅迫文と同様、その電話の主も「ヤマモト」と名乗っていたという。
 一連の事件についてカウスは「同一犯という考えが一つと(今回は)いたずらというのが、もう一つ」と話した。さらに「個人的なトラブルは一切ない。2年前から続いていること以外には頭がいかない。ほかに、恨みを買うこともない」と、週刊誌などで報じられた吉本興業創業家との“お家騒動”にも言及。ただ、若林常務は「関連するようなことは、文面からは察せられない。心当たりはございません」と否定的な見方を示した。
 吉本興業によると、カウスの今後のスケジュールに変更はない。警備態勢も1月から民間の警備会社に委託しており、その態勢を継続するとしている。

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2009年4月7日のニュース