猿之助号泣…藤間紫さん密葬に500人参列

[ 2009年3月31日 06:00 ]

藤間紫さん葬儀で挨拶をする長男文彦さん(左端)と市川猿之助。位はいを持つのは、女優の島村佳江

 27日に肝硬変による肝不全のため85歳で死去した女優で日本舞踊紫派藤間流家元の藤間紫さんの密葬が30日、東京都台東区の寛永寺輪王殿で営まれた。約500人が参列。夫で喪主を務めた歌舞伎俳優の市川猿之助(69)は出棺前、棺のふたが閉まるまでかたわらに立ち、最愛の妻の安らかな顔を見つめた。

 脳こうそくでリハビリ中の喪主に代わり、長男の文彦氏(57)があいさつ。「紫は明るく情が深くて…その情ゆえに、みなさんにご迷惑をおかけしたこともありました」と、藤間流家元の勘十郎さん(90年死去)と結婚していながら猿之助に走った母について語った。この間、猿之助は何度もハンカチで涙をぬぐった。「家元」「藤間」の掛け声の中、遺体は都内の斎場に向かい、荼毘(だび)にふされた。4月30日に中央区の築地本願寺で本葬が行われる予定。

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2009年3月31日のニュース