米兵役にボビー起用、思わぬ“落とし穴”が…

[ 2009年2月25日 06:00 ]

「沖縄国際映画祭」をPRする(左から)ガレッジセール・ゴリ、板尾創路、木村祐一、品川祐

 吉本興業などが主催する「沖縄国際映画祭」(3月19~22日、沖縄県北谷町)の上映ラインアップが24日、東京都内で発表され、監督作品を出品する同社所属のタレント・板尾創路(45)、木村祐一(46)、ガレッジセール・ゴリ(36)、品川祐(36)らが出席した。「おくりびと」と「つみきのいえ」が米アカデミー賞を受賞したばかりだけに、木村は「日本映画はアメリカ映画を超えてる」とすっかり監督の表情だった。

 日本中が米アカデミー賞受賞に沸き、その余韻冷めやらぬ中での会見。キム兄は細い目をむいて力説した。
 「日本映画はアメリカ映画を超えてる。質的に上ですよ。ただ、そういうことをマスコミの前では言えない」とマスコミの前で言い放ち、笑わせた。
 キム兄が監督したのは「ニセ札」。知的障害を持つ息子を育てながら小学校教頭を務める女性がニセ札作りを持ちかけられるサスペンスタッチの人間ドラマ。倍賞美津子(62)、段田安則(52)らに加え、自らも出演する。
 「ボクの映画が24時間、4日間流れてればいい。芸人なんてほかの芸人を“すべれ、すべれ”って思ってるような人間ですから。ただ、マスコミの前では言われへんだけで」とマスコミの前で本音をぶちまけた。
 また、板尾が監督した「板尾創路の脱獄王」は刑務所から脱獄を繰り返す男を描いた作品。アカデミー賞については「ボクよりヤックンとかフックンに聞いて」とクールに語った。
 品川はお坊ちゃん中学校から不良にあこがれて公立に転校した自伝的小説「ドロップ」を映画化。成宮寛貴(26)と水嶋ヒロ(24)のダブル主演で「アジアで配給が決まればいいな」と期待をにじませた。
 ゴリは故郷沖縄を舞台に一目ぼれした女性を米兵と奪い合うハートフルコメディー「南の島のフリムン」の監督兼主演。米兵役にボビー・オロゴン(35)を起用したものの「英語の発音が悪くて(共演の米国人に)通じないとは予想外だった」と苦笑いしたが「でも、字幕付きなんで」とフォローも忘れなかった。
 個性的な4人による4作品。米アカデミー賞の熱気を受け継ぎ、3月の沖縄が熱くなる。

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2009年2月25日のニュース