本木「人生って面白い」薬丸と“日米共演”も

[ 2009年2月25日 06:00 ]

映画「おくりびと」のアカデミー賞外国語映画賞受賞から一夜明け、記者会見する滝田洋二郎監督(右)と本木雅弘

 第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の滝田洋二郎監督(53)、主演の本木雅弘(43)が授賞式から一夜明けた23日(日本時間24日)、米ロサンゼルスで会見し、あらためて喜びを語った。この日は国内外から取材攻勢を受け大忙し。オスカー獲得を受けて、配給の松竹にも海外各国から配給のオファーが殺到し、世界公開は100カ国規模に拡大しそうだ。

 「晴れている空を見て、授賞式当日よりもまぶしい朝に感じた」
 日本列島をわかせた授賞式から一夜、同部門では日本作品として初の快挙を成し遂げた本木はスッキリした表情。「(受賞が)自分の扉を開く起爆剤になればと思う」と決意を新たにした。
 滝田監督は「日本で大騒ぎになっていると聞いているが、受賞の映像も見ていないので、興奮においてけぼりになっている感じ」と心境を説明。前日の会見では、「(オスカー像を)枕にして寝たい」と話していたが「朝起きたら枕元にちゃんとオスカー像があったので安心した」とユーモアを交えて語った。
 関係者によると、授賞式の夜は祝賀パーティーが開かれ、2人は現地時間午前1時すぎまで美酒に酔いしれた。終了後も興奮は冷めなかったようで、滝田監督は「あまり睡眠がとれていません」。
 そんな2人に待ち受けていたのが殺到する取材のオファー。午後1時からの日本テレビ「ズームイン!!SUPER」を皮切りに、ラジオも含めNHK、民放4局の計11番組に米ロサンゼルスから生中継で出演。TBS「はなまるマーケット」では、「シブがき隊」で苦楽を共にした薬丸裕英(43)から「長年の夢がかないましたね」とねぎらわれ「人生って面白い」と笑みを見せた。
 同「ピンポン!」では本木が「ほとんど寝ていなくて睡魔がピークです」と話しながらも、現地入りしている也哉子夫人(33)と2人で日本にいる2人の子供に電話で受賞を報告したことを明かした。
 米雑誌のインタビューまで受け、怒とうの取材が終わったのは午後9時。本木は「やっと温かいものが食べられる」とトムヤンクンなどのタイ料理でおなかを満たした。
 滝田監督と本木はしばらく海外に滞在する予定で、帰国日程は未定。也哉子夫人にプロポーズした思い出の場所だが、プライベートの時間はなさそうだ。

続きを表示

2009年2月25日のニュース