「X JAPAN」香港っ子2万人と大合唱

[ 2009年1月18日 06:00 ]

X JAPANは香港のアジア・ワールド・エキスポで初の海外公演を開催。会場は日本語の大合唱で盛り上がる

 ロックバンド「X JAPAN」が16、17の両日、初の海外公演を香港のアジアワールドエキスポで行った。中国語圏では「殿堂級楽隊」と称されるカリスマバンドのステージに計2万人が大興奮。何度も日本語で大合唱がわき起こり、リーダーのYOSHIKI(年齢非公表)も「世界でトップを獲る姿が見えた」と海外制覇に手応えをつかんだ様子だ。

 ヒット曲「紅」を繰り出すと、日本語の大合唱に包まれ、TOSHI(43)の歌声がかき消された。TOSHIが広東語で「ゾイレーイヤッサイゴー(もう1曲いくぞ)。ヤッチャイチョンラー(一緒に歌ってくれ)」とあおると、続く「ENDLESS RAIN」も観客が次々と日本語で歌い始めた。
 地元紙の記者によると、ファンは「ユーチューブ」などの動画サイトで昨年3月の東京ドームでの復活公演などを視聴して“予習”。インターネットで呼びかけ、持ち込んだ赤いポンポンを揺らしながら日本公演と同じ光景で出迎えた。代表曲「X」では、両手を頭上で交差して「×」の字をつくって跳びはね、会場中で恒例の「Xジャンプ」。メンバーもカンフーの道着を着ながら約2時間半、お祭り騒ぎとなった。
 89年のメジャーデビューから20年のメモリアルイヤー。92年には世界進出を目指し、バンド名を「X」から改名した。しかし、97年に解散し、再結成後の昨年もパリ、ニューヨークでの公演を予定しながらYOSHIKIの体調不良などで延期。ようやく実現した海外ステージに、YOSHIKIは「今回が日本以外で初めてのコンサートなんだ。何てお礼を言えばいいか分からない」と英語であいさつし、万感の表情を浮かべた。98年に死去したギタリストのhideさん(享年33)も映像で参加。生前の雄姿が映し出されると、女性ファンたちは次々と涙を流した。
 2日間で計2万枚のチケットは完売。地元メディア39社が取材に集まった。国境のない盛り上がりに、YOSHIKIは終演後、「世界でトップを獲る姿が見えた」と自信をみなぎらせた。今年は世界各国でX旋風が吹き荒れそうだ。

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2009年1月18日のニュース