松浦社長 慶大学祭で小室被告への想い語る

[ 2008年11月23日 06:00 ]

慶応・三田祭で初めて講演したエイベックスの松浦勝人社長。小室被告についても言及した

 エンターテインメント大手「エイベックス」の松浦勝人社長(44)が22日、東京・港区の慶応大で開かれた学園祭「三田祭」で講演し、21日に保釈された音楽プロデューサー小室哲哉被告(49)について「罪を償った上で協力したい」と心情を明かした。小室被告はこの日、妻で「globe」のボーカル・KEIKO(36)=ソロではkco=と6回目の結婚記念日を迎えたものの、報道陣を避けるため夫婦別々に過ごした。

 松浦社長が講演するのは初めて。三田祭実行委員会が学生に調査したところ、聴きたい対象に「ビジネス」「起業」が挙げられ、貸しレコード店を国内屈指のエンターテインメント企業に育てた風雲児に講演を依頼した。
 登壇当初は緊張した様子だったが「ホントに僕でいいの?僕は(日大出身で)慶応に落ちてるし…」と明かして会場を和ませると舌も滑らかに。「就職活動もしてみたら西武百貨店に落ちた」と意外な過去を明かしながら、起業を目指す学生らに「絶対に誰にも負けないことが1つでもあるなら起業した方がいい。僕の場合はダンスミュージックだった」と語った。
 そこで出会ったのが小室被告。「16年前からのお付き合いです」と振り返り、進行を務めたフジテレビの平井理央アナから「戦友ですか?」と尋ねられると「そうですね」としみじみと語った。
 松浦社長が忘れない言葉がある。小室被告の「松浦くん、シンセサイザーはボタン1つ押すだけで曲が変わるんだ」と言ったこと。エイベックスがダンスミュージックで急成長していく中で「この言葉はあらゆる方法論を含めすべてのヒントを与えてくれた」という。
 講演では「してはいけないことをしてはいけない。罪はきちんと償ってほしい」と言った上で「小室さんはものすごく才能のある人。もし彼が何かやりたいのなら協力したい」と明言。事実、保釈保証金の半分をエイベックスが納付するなどバックアップをしている。
 学生から「いまの時代に大事なものは?」と聞かれ「良心」と答えた。「小室さんのやったことに限らず、いろんな事件などが起きているのを見ると、自分にあるかどうかは別にして“良心”が大事だと思う」としみじみと語った。

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2008年11月23日のニュース