「水戸黄門」39年間で9度目ロケは長崎市

[ 2008年10月23日 06:00 ]

「水戸黄門」長崎ロケ、出島和蘭商館跡で撮影を行う里見浩太朗はじめ黄門一行

 TBSの長寿時代劇「水戸黄門」(月曜後8・00)が、このほど長崎市内でロケを行った。通常は京都・太秦の撮影所でカメラが回される水戸黄門だが、現在の第39部にして9度目のロケ。放送開始40周年となる来年の第40部を前に、黄門役の里見浩太朗(71)は「僕自身は10部目の黄門。いつまでも続けたい」と意欲を見せた。

 1969年に番組が始まって以来、わずか9度目のロケ。「実物を撮る楽しさがある。タイムスリップした気分にもなる。本物を相手に負けたくない」。里見は出島和蘭商館跡など有名スポットでの撮影に力が入った。
 助さん役は71年第3部から87年第17部(放送終了は88年2月)まで足かけ18年務めた。02年第31部から黄門を演じており、来年の第40部で計26年も「水戸黄門」に携わることになる。「役者人生も50年過ぎたが、決して長いと感じない。黄門40周年を迎えられるのは幸せ。強運だったと思っている」と感慨深げな表情を浮かべた。
 里見とともに珍しい高野聖の変装姿を見せた格さん役の合田雅吏(38)も「気分が変わって楽しい。今の京都(東映太秦撮影所)では撮れない風景があるのもいいですね」とロケを満喫。「長崎くんち」で有名な諏訪神社では龍踊(じゃおどり)もエキストラ出演したが、助さん役の原田龍二(37)は「絵(画面)に力を与えてくれる。地元の人の協力が大きい」と笑顔を見せた。
 遊女に変装するお娟役の由美かおる(57)とともに、佐世保のスナックのホステス数人も遊女役で撮影に参加。行く先々で地元の人たちの熱い歓迎を受けた。
 風車の弥七役の内藤剛志(53)は「面白い作品にするしかない」。山野辺兵庫の孫娘・早月役で新たに加わった磯山さやか(25)も元気な演技を見せた。
 今月13日にスタートした第39部は、長崎の密貿易にかかわる悪事をこらしめる解決編。今回のロケシーンは12月15日放送の第10話に登場する。

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2008年10月23日のニュース