堺雅人 篤姫で好演!次は薬師丸ひろ子夫役

[ 2008年10月15日 06:00 ]

TBS「あるがままの君でいて」で夫婦役を演じる堺雅人と薬師丸ひろ子

 俳優の堺雅人(35)が、NHK大河「篤姫」に続いて民放ドラマでも“夫役”を演じることになった。TBSパナソニックドラマスペシャル「あるがままの君でいて」(11月24日後9・00)で、妻役は薬師丸ひろ子(44)。「解離性健忘症」で全記憶を失った妻と新しい愛を築いていく難役に挑む。

 ドラマは実話を基に家族の絆(きずな)を描く。堺は「家族が家族になるまでを丁寧に描いています。家族って何だろうとみんなに問いかける作品になると思います。どのような芝居ができるのか自分でも楽しみです」と話している。
 TBSが過去に「涙の思い出」を視聴者に募集した際、詳しい原因が分からない「解離性健忘症」で記憶を失った女性から、夫が深い愛情で献身的に支えてくれ、新しい愛を築きなおしたという内容のメールが届いた。「こんなことがあるのか…」と夫婦に会って話を聞いた那須田淳プロデューサーは「愛するというのはこういうことと思い出させられた。いつかドラマにしたいと思っていた」と解説する。
 実際の内容とは少し設定を変えた。妻の過失で新築の家が全焼後、妻は「解離性健忘症」となり、夫や子供を忘れ、自分が誰なのかも分からなくなってしまう。しかし、夫は「ここから新しい愛を築いていこう」と提案し、新たな絆をつくる努力をする。
 堺の起用については、「篤姫」で宮??あおい(22)の夫役として演じた徳川13代将軍家定役がきっかけ。那須田プロデューサーは「篤姫とともに徳川家という家族をつくっていこうとした夫・家定を演じていた堺さんを見ていて、現代劇のホームドラマもぜひ演じてほしいと思った。今度はどんな役をやってくれるのかという期待感を視聴者の方と同じように私も持っています」と話す。妻役の薬師丸は「堺さんはどんな役でも演じられる素晴らしい役者さんです。人柄もよく自然に夫婦になれました。夫の優しさ思いやり、気配りに気付いていく女性をデリケートに演じていきたい」と語った。02年にテレビ東京の山田太一ドラマスペシャル「香港明星迷(みょうじょうめい)」で堺の上司役で共演している。

続きを表示

2008年10月15日のニュース