元NHKディレクター吉田直哉さんが死去

[ 2008年10月5日 06:00 ]

 ドキュメンタリーの草分け番組「日本の素顔」シリーズなどの演出を手掛けた元NHKディレクター、吉田直哉(よしだ・なおや)さんが9月30日午前3時45分、肺炎のため東京都武蔵野市の病院で死去した。77歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族で済ませた。喪主は長男・一哉(かずや)氏。

 東大卒業後、1953年にNHK入局。「未来への遺産」「NHK特集」などドキュメンタリーを手掛けた。大河ドラマ第3作「太閤記」(65年)では、それまでの娯楽性よりも歴史の要素を強調する演出で、その後の流れをつくり、第4作「源義経」(66年)も担当。毎日芸術賞、ギャラクシー賞大賞など放送番組が対象の賞を多数受賞。87年には小説「ジョナリアの噂」で第98回芥川賞候補に。その後、武蔵野美術大で教授を務めた。

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2008年10月5日のニュース