武田鉄矢 名誉学士号のお礼に「贈る言葉」

[ 2008年9月13日 06:00 ]

福岡教育大から名誉学士号を授与され笑顔の武田鉄矢(右)

 歌手で俳優の武田鉄矢(59)が12日、福岡県宗像市の福岡教育大から名誉学士号を授与された。

 母校の教室で開かれた授与式に参加した武田は、学生ら約300人を前に大後忠志学長から証書を受け取り「本当にうれしい」と大感激。お礼に、自ら率いるフォークグループ「海援隊」とともに大ヒット曲「贈る言葉」を熱唱した。これまで経歴欄は「福教大中退」だったが、今後は「名誉学士に書き換えます」と笑顔を見せた。
 武田は1969年、福教大教育学部の「聾(ろう)学校教員養成課程」(当時)に入学。4年生の時に「海援隊」のメンバーと上京し、以後、大学には戻らなかった。
 その後も「大学だけは卒業しとかないかん」と言い続けていた母イクさん(98年逝去、享年78)が、授業料だけは払い続けた。武田は「亡き母に見せてやりたいと思い、お受けしました。母にはありがとうと言いたい」と、しみじみと話した。
 後輩たちを前に「途中で大学を放り出しても、そのままで終わらない人生の見本がいます」と金八先生流の教育論も展開。「いつか母校で、生きることの本質を考える“鉄学”(名前の鉄矢にちなんで)のような授業をしたい」と、特別講師にも意欲をみせた。名誉学士は学校教育法の「学士」とは違うが、福教大は「名誉卒業生」として功績を称えるとしている。

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2008年9月13日のニュース