渡哲也 出来に満足「告知せず」撮了

[ 2008年8月27日 06:00 ]

 俳優の渡哲也(66)が初の外科医役で主演するテレビ朝日スペシャルドラマ「告知せず」(年内放送)が米国グアムでクランクアップし、このほど会見が行われた。がん告知をテーマに家族の絆(きずな)を描く涙、涙のドラマ。渡は「皆さんの期待にそえるものができた」と満足げ。6月にグアム観光親善大使に就任した舘ひろし(58)の現地の医師役での出演も発表された。ほかに高島礼子(44)が出演する。

 グアムの青い海の前で渡と妻役の高畑淳子(53)、息子で研修医役の滝沢秀明(26)は本物の家族のように腕を組んだ。渡は「この3人の家族は本当にしっくりきます」とうなずいた。
 妻と息子が夫婦の新婚旅行先だったグアムを訪れたが、末期がんの妻が病状悪化で倒れ、夫が駆け付けるという撮影が行われた。実際の病院でロケ、ほかに、ドッグレース場や観光名所の恋人岬や浜辺など南の島らしいスポットで撮影した。
 渡は患者にがんを告知して病魔と闘うことを信条としてきた外科医だが、妻に末期がんが見つかり、告知すべきか苦悩する役どころ。渡自身は91年6月に直腸がんを早期発見し、病名を公表して手術を受けた。がん告知については「早期の人には一緒に闘おうと言えるが、末期がんの人にはしたくない」という考え。ドラマは当初、「妻にがんが見つかる」という設定だったが、渡が「告知するか悩むのだから、末期がんにした方がいいのでは」と提案し変更された。
 渡は「(ドラマの)妻が明るくて大きな存在感があり、家族がまとまっていく。これから母親になる女性にぜひ見てほしい。皆さんの期待にそえるものになったと確信している」と自信を見せ、「本読みで、後半になると女性スタッフのすすり泣きが聞こえた」と明かした。
 高畑は食事制限と禁酒で7キロ減量し役づくりし、体の変化に気付きながらも明るく振る舞う妻を熱演。「禁欲生活だった。これからまたメタボに戻る」と笑った。

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2008年8月27日のニュース