深浦加奈子さん死去…がん転移も女優全う

[ 2008年8月27日 06:00 ]

死去した深浦加奈子さん

 テレビドラマや映画などで名脇役として活躍した女優の深浦加奈子(ふかうら・かなこ=本名同じ)さんが25日午後10時57分、都内の病院でS状結腸がんのため死去した。48歳。東京都出身。9月2日に都内で密葬、9月中に関係者による「しのぶ会」が行われる。喪主は父栄助(えいすけ)さん。

 2003年の3月、腸にポリープが見つかり、出演予定だったフジテレビの連続ドラマを降板。大腸がんと分かり、その後、全身に転移が見つかった。しかし、女優業にかける情熱で仕事に復帰。フジテレビ「ショムニ」「救命病棟24時」「SP」などにも出演した。
 12月公開予定の映画「ぼくのおばあちゃん」が遺作。昨年10月に愛媛県大洲市で行われた撮影では、共演の菅井きん(82)らと絶妙な掛け合いをみせていた。配給のチェイスフィルムの関係者によると「病気の話などは一切せず、楽しそうに撮影していた」という。9月17日には都内で完成披露試写会が予定されており、舞台あいさつにも名前を連ねていた。
 明大在学中に、劇団「第三エロチカ」の旗揚げに参加。確かな演技力で、ドラマ、舞台には欠かすことができない存在だった。

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2008年8月27日のニュース