サザン夏最後の歌声 いつの日にかまた…

[ 2008年8月25日 06:00 ]

 サザンオールスターズによるデビュー30周年記念コンサート「真夏の大感謝祭」の最終公演が24日、日産スタジアムで開催された。5月に来年以降の無期限活動休止を発表しており“夏のサザン”はこれで見納め。夏の終わりを告げる冷たい雨の下、ボーカルの桑田佳祐(52)は「サザンのオリンピックもきょうで閉会します。サザンの屋号はいったん皆さんにお預けします」と、涙を浮かべてながら、しばしの別れを告げた。

 ラスト46曲目は「Ya Ya(あの時代を忘れない)」。ひとり身のキャンパス 涙のチャペル…と、夫人の原由子(51)ら仲間と出会い、楽器を演奏するだけで分かり合えた青学大時代に思いをはせた。10周年、25周年公演など節目で歌った思い入れ深い歌だ。
 桑田は歌い終えると「サザンとしてやれることはすべて出しました。新しい自信作を作って、みんなに聴かせる時が絶対来る。サザンのオリンピックはきょうで閉会します」とあいさつ。さらに「サザンの屋号はいったん皆さんに預けます。みんな守っててちょうだいね」と語りかけた。
 トップアーティストとして走り続けた30年。それはファンと時代の空気を共有し合った歩みでもある。アンコールでメンバーが再登場すると、スタンド席には「WE ARE SAS(サザンの略称) FAMILY!」の人文字。ずぶ濡れの観客は「30周年おめでとう」と声をそろえて迎えた。16日からの4公演でも最終日だけの、しかもメンバーには内緒の演出。桑田は「すてきな文字まで作ってくれて。なんか泣かせるな…」と頭を下げ目頭を押さえた。
 「これが30年の重みです。みんながつくった30年なんですけど」と感謝を込めて新旧のヒット曲を織り交ぜた。46曲はサザンの公演史上最多。「女呼んでブギ」から「メロディ(Melody)」までの21曲は約50分をかけたメドレー。遠い席のファンのために、アリーナ席の後方にサブステージも設けた。
 腰痛で当初不参加だった野沢秀行(53)は新曲「I AM YOUR SINGER」から特別に登場。関口和之(52)も松田弘(52)も熱演。最後まで席から離れない観客に、原は「雨の中を盛り上げてくれてありがとう」と泣き崩れた。
 1曲ごとに合唱や手拍子が起き、バラード曲では肩を寄せ合う中年夫婦の姿も。桑田は「Ya Ya」のいつの日にかまた…のフレーズに力を込めた。その瞬間、スクリーンには「つづく To be continued…」の文字が浮かび、再会の約束を忘れなかった。

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