快挙3作品出品!モナ ベネチア復帰ある?

[ 2008年7月30日 06:00 ]

 8月27日にイタリアで開幕する第65回ベネチア国際映画祭の出品作が29日発表され、コンペ部門に北野武監督(61)の「アキレスと亀」、宮崎駿監督(67)の「崖の上のポニョ」、押井守監督(56)の「スカイ・クロラ」が選出された。例年通り世界21作の候補のうち、日本作品3つが占めるのは極めて異例。最高賞の金獅子賞受賞に期待がかかる中、北野監督が同じ事務所で、不倫騒動で謹慎中の山本モナ(32)をベネチアで復帰させるかにも注目が集まる。

 北野監督にとっては通算7度目(コンペ部門は5度目)の参加。第54回(97年)で「HANA―BI」が金獅子賞、第60回(03年)で「座頭市」が銀獅子賞(監督賞)を受賞。日本人では前人未到の2度目のベネチア制覇に期待がかかる。

 北野監督は「自分でもけっこう気に入ってるし、ヨーロッパの人たちの反応が楽しみ」とコメント。「アキレスと亀」(9月20日公開)は、才能がない画家と唯一の理解者である妻を描いた物語。オフィス北野の森昌行プロデューサーは「これまでの作品とは異なり、分かりやすいながら監督のにおいがプンプンする」と解説する。

 監督は8月27日の開幕に合わせて現地入りする予定。07年のカンヌ国際映画祭60回開催記念セレモニーでは、ちょんまげカツラを装着して笑わせた経緯があり、今回も会場でのサプライズが注目だ。「オフィス北野」に所属し、巨人・二岡智宏(32)との不倫疑惑で謹慎中のモナをベネチアで復帰させるプランも想定される。ただ、森氏は「ありえません。彼女はしかるべき時間がたつまで復帰させません。映画の評価にもかかわることですから」と、復帰には時期尚早とみている。

 「崖の上のポニョ」(公開中)の宮崎監督は、第61回(04年)の「ハウルの動く城」以来4年ぶり2度目の同部門出品。今月19日に公開された映画は、9日間で観客動員260万人を突破し、快進撃は国境を超えそうだ。宮崎監督は「(会場のある)リド島はとても素敵な場所。またあの道を朝歩けるかと思うととてもうれしい」とのコメントを出した。

 「スカイ・クロラ」(8月2日公開)の押井監督は、初の同部門出品。すでにアジア、ヨーロッパでの配給が決定して注目は高く「望外の喜び。(作品が)大きく羽ばたいていくことを切に願っています」。宮崎監督も押井監督も公式上映に合わせて現地入りする。

 ≪オダジョー主演映画も≫コンペ部門にはオダギリジョー(32)主演の日本、中国などの合作「PLASTIC CITY」も出品。アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた女優菊地凛子(27)は「スカイ・クロラ」で声優を務めており「監督とレッドカーペットを歩く日がとても楽しみです」と喜んでいる。コンペ外の「ミッドナイト部門」には北野監督が「ビートたけし」として声で出演している「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」(監督河崎実、公開中)も選出。主要各賞は映画祭最終日の9月6日発表。

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2008年7月30日のニュース