米ヘビメタ元ギタリストがJポップ界進出

[ 2008年7月18日 06:00 ]

大のJ-pop好きが高じて「邦楽扱いされたい」とロックボーカリストの鈴木慎一郎(右)とロックデュオ「ラヴフィクサー」を結成したマーティ・フリードマン

 米伝説的ヘビーメタルバンド「メガデス」の元ギタリスト、マーティ・フリードマン(45)が日本人とロックデュオを結成した。ユニット名は「ラヴフィクサー」で、8月27日にシングル「夜光」でデビューする。マーティは日本在住で、J―POP評論家としても活躍。日本で出したCDは「洋楽扱い」されてきたが、今作が待望の「邦楽扱い」となる。

 日米デュオには「Def Tech」がいたがロックデュオは初めて。「孤高のロックボーカリスト」の異名を取り、音楽プロデューサーとしても活躍する鈴木慎一郎(33)をパートナーに迎えた。バンドではなくデュオにこだわった理由についてマーティは「日米、半分半分だから和洋折衷になる」と説明。激しいギターさばきを披露している「夜光」は映画「トワイライトシンドローム デッドクルーズ」(来月公開)の主題歌に起用された。
 00年に「メガデス」を電撃脱退し、B’zや浜崎あゆみ(29)、八代亜紀(57)らの音楽にひかれ、日本の音楽を研究しようと03年に日本に移住。以降、J―POP評論家として06年から「日経エンタテインメント!」で連載コラム「J―POPメタル斬り」を執筆している。NHK「英語でしゃべらナイト」などでも日本の音楽の素晴らしさを流ちょうな日本語で伝えてきた。
 日本でギターの音色だけによるインストロメンタルアルバムを2作発売したが、いずれも洋楽扱いだった。「もう日本に住んで5年になるし、僕ほどJ―POPにしみこんでいる外国人はいない。僕なら自分なりのセンスを日本の音楽に上手に変える自信がある」と話し、満を持しての邦楽デビューであることを強調した。
 「J―POPには独特の音楽性がある。インターネットによるグローバル化で、J―POPは近く世界に注目されると思う」と分析。その上で「他の人に(邦楽デビューを)やられる前に実現できてよかった」と声を弾ませた。

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2008年7月18日のニュース