伊フィアット、リチャード・ギア起用CMで謝罪

[ 2008年6月21日 11:02 ]

 イタリアの自動車メーカー、フィアットは20日、傘下のランチアの新型車のテレビCMに、中国によるチベット弾圧への批判で知られる仏教徒の米俳優リチャード・ギアを起用した上で、チベットの場面を使ったことについて「中国の皆さんに誤解を与えたとしたら謝罪したい」との声明を発表した。

 CMはギアが新型車で米ハリウッドからチベットに旅してチベット民族の少年に出会い、仏僧の服装をした2人が新雪に手をうずめる様子を描いたもので「変わる力」というスローガンが使われている。ANSA通信によると、ギアの希望を基に制作された。
 今月からイタリアで放送が始まり、中国の新聞で批判的に取り上げられたという。フィアットは「(CMは)ギアの政治的立場を追認したものではない」としている。(共同)

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2008年6月21日のニュース