「家政婦は見た!」25年目の惜別ラスト

[ 2008年6月6日 06:00 ]

 テレビ朝日「土曜ワイド劇場」(土曜後9・00)の人気シリーズで市原悦子(72)主演の「家政婦は見た!」が、7月12日放送の第26作でファイナルを迎える。1983年の第1作から25年。エリート家庭に派遣された家政婦・秋子が、表からはうかがい知れないドロドロとした人間関係をのぞき見るという内容で、お茶の間に親しまれてきた。市原は「いとおしい」と代表作との別れを惜しんだ。

 同局の関拓也プロデューサーは「番組が好調なうちに、いい形で終了させることで、市原さん演じる家政婦・秋子という素敵なキャラクターと番組を、人々の心にいつまでも残したいと願っています」とシリーズ終了の理由を説明。「ファイナルでは家政婦・秋子の“のぞき見人生”の集大成をお見せし、有終の美を飾りたい」としている。
 47歳だった第1作から72歳まで変わらず主演を務めてきた市原は「寂しい気持ちでいっぱいですが、一方でホッとしたという面もあります。いろいろなことが勉強できた、いい番組でした」と感慨深げ。「殺人事件がないのにスリルがあり、現代を暴くというストーリー。それを社会派ドラマに仕上げてくれた。秋子さんにはエールを送るとともに、いとおしい気持ちでいっぱいです」と代表作との“別れ”を惜しんでいる。市原主演の作品では、フジテレビ「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(94年~)シリーズも昨年終了した。
 1983年7月放送の第1作は27・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)という高い視聴率を記録。翌年の第2作も30・9%に達し、人気シリーズとして定着。この数字はシリーズ最高で「土ワイ」史上でも1位として、現在も破られていない。ここまでの平均視聴率は21・5%。97年の10月クールには連続ドラマとして全11話(平均15・4%)で放送されたこともある。
 ドラマは、その時々で注目される業界の人々を取り上げ、リアリティーあふれる社会派ドラマとしても評価された。
 最新作は、外務官僚宅に派遣された秋子が華やかな家庭に隠された秘密を探る物語。テレビ朝日開局50周年記念特別企画として放送され、佐野史郎(53)、かたせ梨乃(51)ら豪華キャストが脇を固める。

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2008年6月6日のニュース