大阪で「靖国」上映 満員で別会場も

[ 2008年5月10日 11:49 ]

 一時公開が危ぶまれた日中合作のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)の上映が10日、大阪市淀川区の映画館「第七芸術劇場」でも始まった。関西では初の一般公開。

 午前9時半の上映開始を前に、若い女性やスーツ姿の男性らが雨の中、続々と同館のあるビルへ。立ち見を含め定員140人の館内はいっぱいとなり、混乱を避けるため、劇場側は急きょ同じビルの中華料理店の宴会場でも上映。約100人が鑑賞した。
 上映は6月6日まで。反応が良ければ期間を延長する。京都や広島などの約二十の映画館でも順次公開される予定。
 「靖国」は当初4月に一般公開される予定だったが、右翼団体の街宣活動などを受け、東京の四館と大阪の一館が上映を中止。第七芸術劇場は「映画館は映画を上映してこそ」と上映を決めた。松田昭男社長は「無事にスタートできてひと安心」と話した。

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2008年5月10日のニュース