OZMA パンツ一丁でhideさん追悼

[ 2008年5月4日 06:00 ]

トップバッターで登場した「DJ OZMA」

 98年に亡くなった「X JAPAN」のギタリストhideさん(享年33)の追悼公演が3日、東京・調布市の味の素スタジアムで行われた。今年はちょうど没後10年。DJ OZMA(年齢非公表)は頭髪を同じピンク色に染めて盛り上げ、ラストはhideさんが映像で登場。11組の豪華共演で、X JAPANらが登場する4日の公演にバトンタッチした。

 トップバッターはOZMA。ロック系の他の出演者に交じると、1人だけ浮いた感じもするが、共通点は“ビジュアル系”。巧みなトークと演出で観客3万人の熱気をあおった。
 トレードマークの金髪アフロヘアを一夜限りでhideさんカラーのピンク色に。「ロックンローラー精神にのっとり、トップバッターとして最後までアゲアゲで行くことを誓います」と宣誓。hideさんのヒット曲「ever free」をカバーし、歌詞を間違えると「hideさんすいません。新しい歌詞を書いてしまいました」と天を仰ぎながら謝罪。hideさんが好んだ黄色にハートマーク模様のパンツ一丁になり、盛り上げた。
 音楽性は違っても敬愛する気持ちは他のアーティストも同じ。T.M.Revolutionこと西川貴教(37)は「同じ空の下で同じ人のことを思って、ここに立てていることがすべてだよね」。RIZEのボーカル、JESSE(27)は「あんなかっこいい人を誇りに思うぜ」と声を張り上げた。
 もともと追悼公演は、hideさんが亡くなった直後に計画されたが、X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)の精神的ショックが大きく「10年後に」と先送り。歳月が傷を癒やし「ファンにも笑って楽しんでもらいたい」との思いからコンセプトは「お祭り」に。OZMAの人選もこのためで、故人をよく知る関係者は「hideさんはああいう風に自分がいじられるのは好きでしたし、喜んでいると思いますよ」と評価した。
 最後に活動したバンドだったhide with Spread Beaverはトリで登場。ベーシストのCHIROLYN(42)は「100年経とうが、オレらの心にはhideが生き続けている」と胸を張った。hideさんが96年の公演で「お客さん遊び足りないアルヨ」と呼びかけたシーンがスクリーンに映し出されると、ボルテージは最高潮に。6時間に及ぶお祭り1日目はヒット曲「TELL ME」の大合唱で締めくくられた。

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2008年5月4日のニュース