菊水丸教授 いきなり学生に宿題

[ 2008年4月16日 06:00 ]

 新聞詠み河内音頭家元の河内家菊水丸(45)が1日付で客員教授に就任した大阪府南河内郡の大阪芸術大学で15日、初講義に臨んだ。

 7月まで毎週火曜、芸術計画学科の2回生以上を対象に「日本文化史」の授業を担当。着物姿で教壇に立った菊水丸はいきなり大きな宿題を課した。内容は毎年、6月に開催している盆踊りツアー出陣式のポスターを制作。今月30日の締め切りまで若者らしい斬新なアイデアに期待を込めた。
 「絵心のない人は知り合いに頼んでもいい。独自の発想で作ってほしい」。採用した学生は記者会見に同席させた上、「吉本本社をボクと一緒に回ってもらう。芸人の楽屋に行くかも」とビッグな特典も付けた。
 さらに、売却方針が決まっている人形の「くいだおれ太郎」をレンタルしたい意向も示した。「買うのが無理なら1日だけでも貸してほしい。あの太鼓に合わせて音頭をうたいたい」。学生が積極的に授業に出席してくれるよう、菊水丸教授なりの工夫だ。
 授業が終わると、なんと拍手が起こった。2回生の西部絵美子さん(19)は「河内音頭の説明だけで終わるのかと思ったけど面白そう。プロデューサー的な仕事に就きたいのでうれしいです」と話すなど、まずは学生のハートをガッチリとつかんだようだった。

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2008年4月16日のニュース